言の葉ルーム
放課後工房デザイン部と名付け、このプロジェクトを始めた理由。
「好きなことを仕事に」という言葉は、世間では理想論とされます。けれど、ぼくは名入れという業務の中にも、やりがいと面白さを感じてきました。印刷という仕組みそのものが好きだからです。
色の再現、精密な工程、細部への配慮。印刷は見た目以上に奥深く、経験と知識がなければ良いものは生まれません。その難しさに向き合い、試行錯誤する過程が、ぼくを飽きさせなかった理由のひとつでもあります。
そこに、「ものづくり」という共通の根があるのだと思う。職人、設計師、アーティスト。その三つの視点を持ちながら、名入れという仕事に携わってきました。
ただ、クライアント要望に応える業務だけでは、見えない部分があります。自分の「好き」を純粋に追求し、それが形になる経験。その喜びは、指示された仕事の中では限定的です。
そこで始めたのが「放課後クラブ」。
本業を離れた時間で、純粋に好きを追求する。それが仕事につながる。培ったデザインセンスで、自分のキャラクター「イレグーくん」をはじめ諸々をグッズ化する。印刷の面白さ、デザインの楽しさ、自分の作品がグッズになり、他者の手に渡る感動。
その思いを多くの人に届けたい。見知らぬ仲間や共感者に伝えたい。そこから新たなコミュニティやコラボレーション、プロジェクトが生まれることを理想に掲げながら。
同時に、このプロジェクトが本業にも好影響をもたらし、名入れという業務に新しい視点と可能性をもたらすことも願っています。こうじゃなくちゃいけない、なんて、そんな時代じゃない、と思っています。
本業と創作活動。その両立の中で、デザインの真の価値を問い直す。それが「放課後クラブ」という名にこめた思いです。

